どうも、正直な不動産屋さくらまるです。 今、都内を中心に不動産の価格がすごく高騰してますよね。 数年前と比べたら、なかなか受け入れられない人も多いのではないかと思います。 不動産屋から見ても「本当に高くなっているなぁ」という感覚です。 それでも需要は多く、売れているんです。 この記事では、なんでここまで価格が高騰しているのかの理由、いつ頃高騰が収まり安くなるのかをご説明させて頂きます。 理由を把握すれば、高くても買いなのか、今後安くなるのか、いつ買えばいいのか、自分で判断できる様になりますよね。 ぜひ最後までご覧頂ければと思います。 あくまでも不動産屋の観点で考察、ご説明させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。 それでは、さっそくご説明させて頂きたいと思います。
スポンサーリンク
需要の拡大
まずは、需要(欲しい人)が多いのが1つの理由です。 需要が多いと安く売る理由はありませんからね。 なんで需要が多いか。理由をご説明させて頂きます。
低金利、減税で後押し
今や言わずと知れた住宅ローン低金利の時代です。 変動金利で0.31%からあります。 住宅ローン業界にネットバンクが参入してきたことにより、どこの金融機関も住宅ローンの取り合いで、金利をのきなみ下げています。 それに加え、住宅ローン減税などで、マイホーム購入の手助けとなり、金利、税制面では、買えばお得な時代となっております。
購入者の人生設計
マイホームを購入するのって、いつでしょうか。 人それぞれ違うとは思いますが、多くの人が家族が増えた時、広い家が必要な時ですよね。 子供の進学などに合わせることも多いかと思います。 子供が大きくなってから夢のマイホームを買ってもあまり意味がありませんよね。 子供が巣立つまであと何年でしょうか。 できるだけ、長い期間家族みんなでマイホームに住みたいと思うと思います。 購入までの支払い家賃も考えたら、早いうちにマイホーム返済に充てた方がいいですし。 それに2020年1月くらいから新型コロナウイルスで生活、仕事関係、大きく変わりました。 そんな中、2020年は、先行き不安、不動産価格の高騰などで、買い控える方も多かったかと思います。 オリンピックも控えており、「もう少し様子を見て、生活も不動産価格も落ち着いたら買おうかな。」 なんて方も多かったのではないでしょうか。 今でも雇用、収入など長期的な生活に不安を覚える方も多いかと思いますが、みなさん薄々気付いてきています。 「不動産価格、高いけどすぐには下がらないな」 「年収が下がる前に買える内に買っておこう」って。 価格は高くてもいつまでも待っていられないということだと思います。
供給の不足
需要が多いのは先にご説明させて頂きました。 供給も多ければ、需要と供給のバランスが取れ、問題はないですよね。 ですが、供給が少ないんです。 その理由の1つとして、都心では開発しきってしまい、もう新築を開発する場所が無いということがあげられます。 新築が建たないのであれば、中古物件の需要も増え、中古物件も品薄となります。 他にも『最低敷地面積』の規制があげられます。
最低敷地面積
東京都を中心に最低敷地面積の規制は徐々に拡大されてきました。 例えば100㎡(約30坪)の土地があった場合、昔であれば、土地を2つに分けて50㎡の土地が2つでき上がりました。 最低敷地面積60㎡の地域では、60㎡未満に分割ができない為、50㎡ずつ2つに分けるという事ができないので、100㎡の土地1宅地で売るしかないという事です。 そうなると戸数も減りますし、土地が広い分、価格帯も全然違ってきますよね。 今や多くの地域で、最低敷地面積の規制があり、土地を小さく分けることができなくなりました。 細分化防止(さいぶんかぼうし)の観点です。 規制は地域にもより、60㎡,70㎡,75㎡,80㎡,100㎡と様々です。
建築費の高騰
建築費の高騰も理由としては大きいですね。 日本の建築基準法は世界的に見ても基準が高いと思います。 年々厳しくなってきており、窓のサッシの基準が上がれば、サッシの金額が上がるなどです。 それに加え、コロナ禍で不足する建材、設備などもでてきており、建築費、リフォーム費は上がってきております。 最近では職人さんの人材不足により、人件費の高騰、消費税の増税なども理由のひとつですね。
インターネットの普及
今はじまったことではありませんが、インターネットの普及により、今やほとんどの人が詳しい情報を仕入れられる様になりました。 昔であれば、家を売ろうとする時、近所の不動産屋に声をかけ、不動産屋が売りやすい金額で値付けして売りに出していました。 今は違います。家を売る方も世代交代しており、インターネットを使える息子さん、娘さんの世代が自分で調べて、自分の土地はいくらくらいだと目星を付けます。 一括査定サイトなんていうものもあり、依頼された会社は他社よりも高い金額を提示し、相場より高い金額で売りに出してしまうという現状です。 売りたい人もより高く売りたいですもんね。 それを後押ししてくれる不動産屋がいたら、それは高く売りに出しますよね。 価格が高騰するはずです。
不良債権の減少
住宅を購入して、住宅ローンが支払えないと『不良債権』となります。 不良債権は、急いで安く売りに出したり、競売にかけられたりします。 一昔前だとそんな物件ばかりを狙っていた人もいるのではないでしょうか。 不動産業者も狙って買い取っていましたね。 ただ、そんな『不良債権』は、コロナ禍の救済措置で、激減しています。 ローンが払えなくなっても、金利のみなどで、支払いを長期間待ってくれるんです。 人道支援で素晴らしいと思うのですが、反面不良債権が無いと、安く買うことがなかなか難しくなります。 人が安く売る理由の一番大きなところは、早く不動産を現金化したいというところですからね。 不良債権の減少も大きな要因ではないかと思います。
買い取り不動産会社の性質
買い取り中心の不動産産会社(買い取り業者)は、不動産を買い取って仕上げて販売するというスタイルです。 仲介などをしない為、「買い取って→売る」から利益を上げています。 なので、買い取りができないと利益が取れないんです。 金融機関からの融資枠もありまして、お金を借りて、売却して返すを繰り返さなくてはなりません。 そんな買い取り業者は、都内だけでも数多く存在しており、どこの会社も高くても買い取ります。 なぜなら先にご説明したとおり、買い取って在庫がなくなると仕事にならないからです。 想定外の金額で買い取る業者さんも珍しくありません。 それでも年間トータルするとしっかりと利益を上げているんですよね。 買い取り業者さんが多数いる限り、売り物の取り合いは続くので、なかなか安くはならないですよね。
まとめ
以上、不動産価格の高騰の理由をご説明させて頂きました。 このまま上がり続けるかと言われたらそれは無いと思います。 金融機関もこれ以上上がり続けたら、融資を出さないと思います。 ただ、いつ下がるかと言われたらどうでしょうか。 下がる要素は少し見えますが、なかなか難しいのではないでしょうか。 まず東京を中心に、人気のあるエリアでしたら価格は下がらないと思います。 ただ、なかなか下がらないということは、それだけ価値があるということでもあります。 売る時にも高く売れる可能性が十分ありますので、ご自身、ご家族の人生設計を見つめながらご検討頂ければと思います。 以上です。 最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。 他にも不動産に関して記事を書かせて頂いております。 今後とも宜しくお願いします。
【独学でも大丈夫】はじめて宅建を受ける人の勉強方法を解説!宅建て難しいの?独学でも大丈夫?などのお声に対して記事を書かせて頂きました。答えは大丈夫です。この記事をご覧頂くと、独学で勉強する方法、具体的なテキストなどがわかり、あとは勉強するだけという状態になれます。早めにスタートして無理なく余裕をもって試験に臨んで頂ければと思います。...
スポンサーリンク