どうも、正直な不動産屋さくらまるです。 私さくらまるは、2012年に宅建の試験に合格しました。 20年不動産屋をやっていて、遅くない? と思われた方もいるかと思うのですが、昔はそれはそれはブラックな業界でして、、、 上司からは、「営業マンは宅建は取るな!宅建を取ると頭でっかちになる!」と... 出世しても日々余裕がなく... そんな時代でした。 今は違いますよね。「宅建くらい持っていないと」と言われてしまします。 実は私、 2011年にはじめて宅建を受け、35点で1点に泣きました。 2011年は合格点が36点だったんです(泣) なんとか気持ちを切り替え、モチベーションを保ち、次の2012年に41点で合格できました。 どちらも独学で市販のテキストのみでがんばりました。 結論から言ってしまうと、最初の年35点取れたのも、2年目モチベーションを保ち41点取れたのも、 宅建試験用テキスト『らくらく宅建塾』『過去問宅建塾』のおかげ だと思っています。 私から言えることは、「宅建は独学でも大丈夫!」ということです。 お金と時間に余裕がある方は学校に通うのももちろんいいとは思いますが、学校に通わなくても合格できるのです。 今回の記事では、宅建を独学でどうやって合格するのか、を解説させて頂きたいと思います。 この記事をご覧頂くと、はじめて宅建を受ける方でも、どうやって勉強したらいいか迷わず、独学で合格することができます。 最後までお読み頂ければと思います。 宜しくお願いします。
スポンサーリンク
目次
宅建とは
まずは、宅建とは何なのかを説明します。 宅建(試験)とは、『宅地建物取引士』になる為の試験のことで国家資格となります。 昔は宅地建物取引主任者という名称でしたが、2015年4月1日より『宅地建物取引士』に名称が変更されました。 士業(しぎょう)になったわけですね。弁護士、税理士等々・・・ その分取引士の責任は重くなり、より重要な資格のひとつとなりました。 厳密には宅建とは宅地建物のことで、使い方は様々ですが、概ね宅建試験のことを指します。
宅地建物取引士試験の合格率
合格率は後に表でも書きますが、15%~17%です。 案外低いですか?高いですか? 実状から言うと、無理やり受けさせられる人、全然勉強せずに毎年受ける人もいますので、しっかり勉強すればしっかり受かる!という試験かと思います。
宅地建物取引士しかできないこと
宅地建物取引士にしかできないことと言えば、 不動産契約時に説明される『重要事項説明書』への捺印と説明です。 しっかり勉強した人しか重要事項説明を読めないということですね。
宅地建物取引士 のニーズ
不動産業は免許をもらって営業しているのですが、免許をもらう時には専任の宅地建物取引士がいなくてはいけません。 免許をもらう時だけではなく、事務所毎に5人に1人は宅地建物取引士がいないといけません。 宅地建物取引士がいなくなったら営業できないので、資格を持った人はそれだけで重宝されますね。 資格手当も月額3万円つくのが相場です。 手当がもらえたら年間36万円ですね。 資格を取ったら不動産業だけではなく、様々な業種で重宝されるでしょう。
宅建の試験日
宅建の試験は年に1回です。 毎年決まって10月の第3日曜日になります。 当然ですが、申し込みを忘れると受けられないので、注意してくださいね。
申込日 | インターネット 2022年 7月 1日 〜 2022年 7月 17日(予定) 郵送 2022年 7月 1日 〜 2022年 7月 29日(予定) |
試験日 | 2022年 10月 16日 (日) 13時 ~ |
試験料 | 7,000円 (8,200円に値上げ予定) |
合格発表 | 2022年 11月 30日 (水) |
宅建の試験内容
宅建の試験は、マークシート式で全50問4択です。 50問の内訳も決まっており、大きく分けて4つに分かれています。
1.権利関係(民法) | 14問 |
2.宅建業法 | 20問 |
3.法令上の制限 | 8問 |
4.税、その他 | 8問 |
この中でも難解なのが権利関係(民法)です。 日本の常識で考えれば解けると言えば解けるのですが、そもそも問題文が長い・・・ 問題を理解するまでに時間がかかったりします。 試験本番では、民法からはじめるといきなり焦りますので、まずは宅建業法から説いていくというのがおすすめです。
宅建過去の合格点
過去の合格点は下記の様になります。 昔は36点取ればまず合格でしたが、近年は勉強方法が確立してきたのか、38点取っておかないと当確とは言い難いですね。 試験が10月中旬、発表が11月末、この間約1ヶ月半、34~37点の人は期待と不安がいっぱいの日々となります(笑) 私はSNSで合格点予想を毎日の様に見てしまって、「どこどこは何点予想をしている」「ここはこうだ」等々。 見なければいいものの、気になって仕方がありませんでした。 ちなみに冒頭でも書きましたが、私は2011年に35点で落ちています(泣)
実施年度 | 合格率 | 合格点 |
2021 (令和 3) 年 | 17.9% | 34点 |
2020 (令和 2) 年 12月試験 | 13.1% | 36点 |
2020 (令和 2) 年 | 17.6% | 38点 |
2019 (令和 元) 年 | 17.0% | 35点 |
2018 (平成30) 年 | 15.6% | 37点 |
2017 (平成29) 年 | 15.6% | 35点 |
2016 (平成28) 年 | 15.4% | 35点 |
2015 (平成27) 年 | 15.4% | 31点 |
2014 (平成26) 年 | 17.5% | 32点 |
2013 (平成25) 年 | 15.3% | 33点 |
2012 (平成24) 年 | 16.7% | 33点 |
2011 (平成23) 年 | 16.1% | 36点 |
2010 (平成22) 年 | 15.2% | 36点 |
2009 (平成21) 年 | 17.9% | 33点 |
2008 (平成20) 年 | 16.2% | 33点 |
2007 (平成19) 年 | 17.3% | 35点 |
2006 (平成18) 年 | 17.1% | 34点 |
独学するメリット
独学で試験に臨むメリットは下記の様になります。
- 金銭面の負担が少ない
- いつでも始められる
- 自分のペース、時間で勉強できる
テキスト、問題集などで、気軽にはじめられますよね。
独学するデメリット
独学で試験に臨むデメリットは下記の様になります。
- 自己管理が難しい
- どの教材で勉強していいか分からない
- 自分で読んで理解していかないといけない
- 分からなくても質問できない
- モチベーション管理が難しい
独学だととにかくさぼってしまう事も多いかと思います。 途中で続かずあきらめてしまうこともありますね。 そうはならない様に下記の勉強方法を見て、がんばりましょう。
宅建独学勉強方法
・勉強時間は300時間、1日 2時間で150日、3時間で100日
・1単元ごとにテキストを流し読み、その単元を問題集で解く(1回目)
・間違えたところはテキストを熟読、その単元を再度問題集で解く(2回目)
・全て終わったら通して問題集を解く(3回目)
・民法は後回し、まずは宅建業法、法令上の制限からやる
・理解できないところは、YouTube、ネット検索、知恵袋などを活用
・毎日とりあえず問題集を開き1問でも解く
まず宅建試験合格にかかる時間は250時間~300時間と言われています。 これを読んでいる方は、まだ不慣れな方が多いと思いますので、300時間くらいを目安に勉強して頂ければと思います。 ちなみに、満点を狙わない! 目指すは、50点満点中38点です。 気楽にいきましょう。 勉強方法は、後でご紹介するテキストを読み、問題集を3回やる! おすすめのやり方は、テキストを一気に読むのではなく、一単元ごとにまずは流し読んだら、その単元を問題集で解いてみるです。 ※ ご紹介するテキスト&問題集は、それぞれがリンクしているので、とても勉強しやすくなっています。 1回目は全然わからなくても大丈夫です。 問題をやってみてわからないところを再度テキストで熟読します。 理解できたらまた問題集を解く(2回目)。というやり方です。 先に書きましたが、民法はいきなりやるには少し難しいです。 民法から勉強スタートしてしまうと、いきなり挫折・・・なんてこともあるあも知れません。 まずは、宅建業法からやりましょう。 「へぇこんな決まりがあるんだぁ」「こんな法規制で建てられてるんだぁ」 などと、楽しんで学んで頂ければと思います。 勉強癖が付けば、民法も面白いですよ♪ 自分で読んでみてわからないところは、YouTube、インターネット検索、知恵袋などを利用してみてください。 今の時代なんでも解説動画、解説記事が探せます。 1つだけおすすめ動画をあげるとしたら、『宅建みやざき塾』です。 頭が混乱してきたら、見てみてください。 わかりやすく解説してくれます。 そして大事なのが、毎日問題を1問でも解く!ということです。 時間が無くても、気分が乗らなくても、とりあえず1問だけ解いてみてください。 そして、1問で終わっても終わらなくてもいい。 結果、何問かやってしまうんですよね。 独学のコツは、とりあえず問題集を開いて、1問でも解く! これにつきます。
おすすめのテキスト
上記で勉強方法説明させて頂きました。 ここでは上記勉強法に合ったテキストをご紹介します。 私も愛用した『らくらく宅建塾』『過去問宅建塾1,2,3巻』です。 不動産屋の中では、定番中の定番テキスト&問題集ですね。 私の周りでもみんなお世話になっています。 特に過去問宅建塾は3巻ありますので、けっこうなボリュームです。 ただこの問題集をやるだけで十分です。 自然と合格の力が付いていく流れになっていますので、がんばりましょう。 下記におすすめポイントをまとめます。
【おすすめポイント】
・1993年からロングセラーで、宅建独学のバイブルとも言える
・講義形式で読みやすく、かみ砕いて解説している
・重要なポイントはしっかりとメリハリをつけている
・イラストや図が豊富
・覚えずらい項目は、ゴロ合わせや替え歌で覚えやすく工夫されている
・テキストと問題集がリンクしていてリズムよくすすめやすい
そしてこちらが『らくらく宅建塾』(参考書)です。
こちらは『過去問宅建塾』(問題集)です。 ※ 3巻はまだ2022年版が出ていません。4月までには2022年版になる予定です。
『過去問宅建塾』 1巻 権利関係 2巻 宅建業法 3巻 法令上の制限、その他の分野 とりあえず最初は、「らくらく宅建塾」(テキスト)と「過去問宅建塾 2巻」(問題集)から始めるのがおすすめです。
まとめ
今回の記事では宅建試験の独学方法を書かせて頂きました。 おすすめした『らくらく宅建塾』のモットーは、楽して合格しましょうです。 少しずつ楽しんで勉強して頂ければと思います。 夏が来ると暑かったり、遊んでしまったり、たるみがちですよね。 早めに始めて、中だるみも計算に入れると無理なく合格に近付くかと思います。 ここまで独学のおすすめをさせて頂きましたが、独学だけだとどうしても不安という方は、金銭負担も少ないオンライン講座を利用してみるといいかも知れませんね。 ご興味ある方は見てみてください。
以上となります。 ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。 他にも不動産に関して色々と記事にして解説させて頂いています。 宅建の勉強につながることもありますし、試験に関係なくても不動産全般の知識の向上にもつながるかと思います。 他の記事もお読み頂ければ幸いです。 今後とも宜しくお願いします。
スポンサーリンク