不動産

【後編】資産性の高い戸建てを買うポイント!現役不動産屋が解説!

どうも、正直な不動産屋さくらまるです。

今回の記事は後編となります。
引き続き不動産歴20年現役不動産屋の観点から、資産性に特化して重要視するポイント等をお伝えさせて頂ければと思います。

【前編】を読んでいない方は、【前編】もご覧頂ければと思います。

【前編】資産性の高い戸建てを買うポイント!現役不動産屋が解説! どうも、正直な不動産屋さくらまるです。 今回の記事では、不動産歴20年現役不動産屋の観点から、資産性に特化して重要視するポイント等を...
ただ、日本中様々な地域に特色があり、それぞれ素晴らしい面を持っています。 こういう家を買ってはいけないと言うのでなく、資産性を考える上で重要なポイントをお伝えできたらと思います。 ここでいう資産性の定義とは、売りたくなった時、何かあった時にいつでも売ることができる。買い手が少なくて弱気にならずに済む物件とさせて頂きます。 この記事をご覧頂くと、資産性という観点から物件選びすることができ、尚且つ住みやすく永住することもできる物件と出会うことができます。 不動産屋が売りたくて勧める営業トークにだまされることなく、自分の意思を持って物件探しができる様になります。 ご自身の知識の向上にも役立ちますので、ぜひ最後までご覧頂ければと思います。

次に重要なポイント

【前編】記事では、重要視するポイントをご説明させて頂きました。

ここでは、それに次いで重要なポイントをご説明させて頂きます。

境界ポイント

境界ポイントは、しっかり確認しましょう。ポイントが無い土地は将来的にもめる原因になります。

境界ポイントとは、隣地との境の点の事です。土地がきれいな整形地なら四隅に境界境の点があります。

私の敷地はここまで、あなたの敷地はここまでという境です。
(境界ポイントが無いということは、自分の敷地がどこまでかが曖昧だということです。)

そこに矢印もしくは印で点が付いた石やプレートがありますので、土地を一周して確認してくださいね。

境界ポイントが多い家は10個前後ある可能性もあります。

その境界ポイントはどこにあるのかは、測量図を見ればわかります。

測量図は契約前に確実にもらって判断材料にしてください。

土地の境界に関しては、詳しくご説明させて頂いた記事がありますので、こちらをご覧ください。

土地境界でトラブルにならないために知っておく5つのこと!土地の境界のことをどのくらい知っていますか。知らないと損をしたり、トラブルになったりすることがあります。この記事ではわかりやすく、丁寧にご説明させて頂いています。この記事をご覧頂くと、土地境界に関して詳しくなり、騙されたり、損をしたりすることがありません。ぜひお読み頂ければと思います。...

擁壁の有無

擁壁の有無も気をつけたいところです。

擁壁とは、2m以上のコンクリートでできた土留めを指します。

基本的に擁壁はお金がすごくかかります。

古くなると耐久性にも不安があり、再建築の際に建築許可がおりない場合があります。

やり直すとなると300万、500万円と結構な額が飛んでいきます…

擁壁がある土地ということは、地形が平坦ではないということでもありますので、注意が必要です。

ライフライン

ライフラインのしっかりした物件を選びましょう。

ライフライン(上下水道、ガス、電気等)は重要ですよね。

なぜ重要視するのかというと、【前半】記事でご説明した『前面道路』で公道をおすすめさせて頂いたのに理由があります。

やはり公道であれば本管(道路にはいっている管)は、公共のものだからです。管理も公です。

逆に私道は、地域の皆さんで管理しなくてはいけません。

公道から距離がある家は、水道管も長くなり、水道管を使っている戸数にもよりますが、その分水道の水圧が弱くなります。

水道管を使っている戸数が多いと水圧が弱くなる。水道管を使っている戸数が少ないと金銭負担が大きくなる。

という具合です。注意したいですよね。

水道管に関しては、すごく重要なので、また別の記事で書きたいと思います。

浸水被害(ハザードマップ)

資産性の面から見ても水害は避けたいところです。
水害の心配のないところを選びましょう。

まずは、河川に近いところは注意が必要です。行政によるしっかりとした治水工事が行われていれば安心できますが、そうでないと家が水に浸かってしまいます。

特に河川の曲がる箇所は要注意です。水は曲がるところであふれやすいからです。

一昔前ほど浸水被害も減ったかと思いますが、日本もゲリラ豪雨が増えてきましたので、気を付けてください。

各市区町村では、『洪水ハザードマップ』というのを発行してます。

大雨が降った際の浸水被害予想がハザードマップには記されています。

最近では『液状化マップ』『土砂災害ハザードマップ』等も発行されていますので、参考資料はできるだけ目を通しましょう。

都市計画道路

都市計画道路にも注意が必要です。できれば都市計画道路内の家は避けましょう。

都市計画道路(新たな道路を作る計画)は、計画決定と事業決定があります。

下記に計画決定と事業決定をご説明します。
【 計画決定 】
日本中どこでも都市計画決定された地域はあります。
ただ都市計画道路は、古いものでいうと戦後間もない時に決めた都市計画も多数存在します。

もう75年以上前の話ですよね。なかなか現実的には難しい場合が多いです。

基本的に大抵の市区町村は大胆な新設道路を作れません。予算をそこまでさけないからです。
計画道路内の家を片っ端から買い取っていくわけですからね。

ただ、道路を作るメリットがあれば一大決心ではじめます。そうすると事業決定され、具体的な計画に移ります。
【 事業決定 】
事業決定されたら概ね10年以内に着手されます。

自分の家が都市計画道路内だった場合、行政によって収容(土地を買い取られる)されます。

もちろんお金を払って買ってくれるのですが、計画道路内の部分のみです。

金額も時価となりますが、満足いく額かわかりません。(お店等事業をやっていると立退料等で多額のお金がもらえる可能性はあります。)

狙って計画道路を買う場合以外は事業決定もしく事業決定が予想される土地は避けた方がいいと思います。

その他の重要なポイント

その地域の行政支援

人にもよりますが、特に子供がいる方、将来的に子供が欲しい方には『子育て支援』等は重要なポイントとなります。

そうでない方も資産性で見ると人気のエリアを選びたいところです。

学区域

学区域も重要ですね。最近では小中ともに公立校も教育熱心で人気がある学校が増えてきましたね。

地域でも人気のある学区域はそれだけでも資産性が高いです。

なぜなら人気のある学区の学区域に越してきたいからです。

お子様がいない方も資産性があるのでチェックしたいですね。

建物の生活動線

生活動線は言うまでもなく、自分に合った間取りを選びましょう。

戸建ては特に洗濯機置き場の位置に着目してください。

お風呂に入り、洗濯して、ベランダで干す。その作業を想定してみてください。

無理がある間取りもけっこうありますよ。

内装が痛んでもリフォームで取り換えはききますが、水回りのリフォームは相当お金がかかります。

せっかくなら買う前に生活スタイルを想定したいです。

住宅設備

戸建ての住宅設備は、床暖房、食洗器、浴室乾燥機は欲しいところですね。

他にも機能、オプション品等多々ありますが、資産性の観点で見ると、いらない設備にお金をかけるよりその分いい土地を選んだ方がいいです。

高圧電線

家の上を高圧電線が通っていないかチェックしましょう。
高圧電線の鉄塔が近くないかも要チェックです。

高圧電線からは、常に電磁波が流れています。携帯電話より電磁波は少ないといいますが、常に流れていますので健康被害も無いとは言い切れません。

もちろん風評被害の可能性もありますので、これ以上は書きませんが、避けれたら避けたいところです。

資産性という観点では、心配要素はなるべくない方がいいですね。

まとめ

以上、資産性の高い戸建てを買うポイントを説明させて頂きました。

色々な項目が重要で、全部当てはまる物件はいくらするんだろうという感じですね。

ご自身の中で優先順位をつけて頂き、優先順位が低いものは削っていって頂ければと思います。

私の中では【前編】の項目がまず重要になってきます。

冒頭でもご説明させて頂きましたが、こうでないといけないという訳ではありません。
私なりにポイントを絞って端的にご説明させて頂きました。

資産性があり、住みやすい物件、そんな物件に出会えることを願っております。

ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。

今後も不動産に関して色々と発信させて頂きますので、今後とも宜しくお願いします。